実力派中小のものづくり企業を訪ねる本連載。第5回は番外編としてものづくりの優れた技術を、広く世の中に知らしめる活動を展開するFEEL GOOD CREATIONを取り上げる。匠の技を斬新で新しいデザインやユニークな商品企画と結びつけ、新たな価値を生み出している。

■ 企業概要
FEEL GOOD CREATION
創業2007年
事業内容CMF(Color、Material、Finish)デザインに関わるサービス、CMF DESIGN LINKの運営・管理

 日本の素形材産業には、多くの匠の技術や強みが潜んでいる。それらの技術はほとんど世の中に流通しておらず、「知る人ぞ知る」状況にある。しかし、それが伝わるべき人に伝わればどうだろう。きっと、思いもよらない使い方が生まれるに違いない。

 では、どうすれば「この会社の技術を使いたい」「この会社とビジネスをしたい」と考えてもらえるようになるのか─。このような「匠の技術の流通」に取り組んでいるデザイン事務所がFEEL GOOD CREATION(本社東京、以下FGC)だ。

「色、材料、仕上げ」でプロデュース

 FGCでは、ものづくり企業の発信力や提案力を高める取り組みを、「CMF」というコンセプトの下で展開している。CMFとはものの表面を構成する「Color」(色)、「Material」(素材)、「Finish」(仕上げ)という3つの要素の頭文字だ。そこには美しさや品質の向上、表面保護、コンセプト表現、機能性向上などさまざまな意味が込められている。

 「人は、五感の中でも特に視覚から得る情報が多く、80%以上を占める。人は常にCMFの情報で予測したり記憶したりしている。CMFを活用すれば、身の回りの全てのものの魅力を高められる」。同社社長の玉井美由紀氏はCMFというコンセプトを打ち出した狙いをこう語る。

 毎日使う家具や道具、身に着けるものや生活空間における価値の基準に、「機能」だけでなく+αの価値である「感性」を加えるのがCMFの取り組みだ。そこには、CMFによって日常に小さなワクワク感や満足感を生み出し、生活を豊かにしたいとの思いがある。

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