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秦野拠点
所在地神奈川県秦野市
生産品目サーバー、ストレージ、ネットワーク機器など
2018年7月にUMCエレクトロニクスの傘下に

 UMC・Hエレクトロニクス(以後、UMC・H、本社神奈川県秦野市)は、サーバーやストレージ、通信ネットワーク機器といったIT関連機器の生産を得意とするEMS(電子機器受託製造サービス)企業である。もともと日立製作所の生産子会社だったが、2018年7月に国内EMS大手のユー・エムー・シー・エレクトロニクス(以後、UMC)の傘下に入った。名門・日立の看板が外れた同社。従業員たちの士気も下がったかと思いきや、結果はその逆だった。「現場のモチベーションが上がった」。UMC・Hの齋藤拡二社長は、こう言って目を細める1)。IoT(Internet of Things)のインフラと現場のカイゼンノウハウを融合させることで、高いレベルの生産効率化を実現している。

元は日立のIoTモデル工場

 もともと日立の「IoTのモデル工場」と位置付けられていた現場には、生産の状況を見える化するインフラがすでに整っていた。生産設備のほとんどがインターネットにつながっており、構内には自動倉庫からピックアップした部品を無人搬送車(AGV)が各工程に運ぶ仕組みもあった。遠隔地からでも、どの生産設備に異常があるか、生産がどのくらい進んでいるかなどが見えるようになっていた。

 一方のUMCは、1968年に電卓の基板実装などを手掛ける内山製作所として創業した。その後、EMSの仕事を請け負うようになると、現場のムダとりを徹底し、高い生産性を上げるモノづくりの担い手として知られるようになった。2000年以降は中国、ベトナム、タイにも工場を設置。顧客の幅を広げ、今では自動車のパワートレーン部品まで大手の自動車部品メーカーから任されるようになった。売上高は2018年3月期の実績で1256億円以上にも上る。

 このように、もともとIoTインフラが整っていたUMC・Hに、UMCのカイゼンノウハウが加わったことで、UMC・Hは誕生から半年足らずでカイゼンの成果を上げられるようになった。その躍進のポイントになった活動が3つある。

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