東芝機械の材料加工事業部は2017年末から若手の育成や技能継承を狙い、鋳造や機械加工の現場でマニュアルを作成する取り組みを進めている(図1)。作っているのはスマートフォン(スマホ)などで閲覧できる動画マニュアル。これを現場のベテラン作業者自らがスマホやタブレット端末で自ら作成する点がユニークで、若手育成に成果を上げつつある。

図1(a)
[画像のクリックで拡大表示]
図1(b)
[画像のクリックで拡大表示]
図1 東芝機械 沼津工場の鋳物工場
同社の主力製品である工作機械や射出成形機の部品を製造している。(a)は電気炉。(b)は砂型にシールをしているところ。

 材料加工事業部鋳造部部長の小川亮輔氏は、「現場目線で、自分たちが作るから効果がある。マニュアル作成の議論の中でベテランも新たな気付きを得られる」とその意義を強調する。QC活動の一環として動画マニュアル作成に取り組んでおり、現在までに25本の動画マニュアルを作って活用している。

絵コンテ作ってポイント洗い出す

 動画マニュアルは工程ごとに作り、原則として、安全上の留意点、基本作業の流れ、品質面でOK/NG作業、作業の目標時間といった項目を盛り込むことになっている。

 ただし、スマホやタブレット端末で手軽にできると言ってもいきなり現場作業の撮影はしない。まず動画マニュアルの構成を決める絵コンテ作りから始める(図2)。ベテランから若手まで部署ごとにチームで集まって、どんな要素を盛り込むかを議論する。

図2(a)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。「日経ものづくり」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら