使いこなすのが難しいのではないか─。そうした印象が強い5軸加工だが、取り組んだ企業は異口同音に「やってみたら案外使える。導入効果は大きい」と語る。では、5軸加工機を導入した企業がどう使っているのか、どんな恩恵があるのか。その実態をみてみる。

 「難形状は5軸加工が大いに役立つ」。こう語るのは、自動車向けを中心に試作品の加工を手掛ける青海製作所(本社新潟市)代表取締役青海剛氏。同社は、難削材の高精度微細加工といった難度が高い仕事を得意とする(図1)。しかも、製品開発の評価や実験にいち早く使う試作品は短納期が命。納期は平均でも5日~1週間程度と短く、中には納期1、2日を求められるケースもしばしばだ。

図1 青海製作所の加工サンプル
自動車向けの他、近年には医療向け部品も増えている。
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 そこで威力を発揮するのがワンチャックで仕上げ加工まで持って行ける5軸加工だ。「今の機械なら多軸による誤差よりも、チャッキングの繰り返しや治具の変更の方が精度への影響が大きい」と青海氏は評価する。3軸機で工数分割して造ると段取りごとに治具を使い分ける必要があり、むしろ加工精度が落ちる。さらに工数も余計にかかる。「5軸機の工数削減のメリットは絶大」(同氏)。

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