過去17年で売上高を4倍以上に伸ばし、リーマン・ショック後の2010年度から8期連続の増収・増益を続ける日本のものづくり企業がある。ダイキン工業だ(図1)。1924年に創業して90年を超える歴史を持ち、現在(2017年度)の売上高が2兆2906億円にも達する“老舗”の大企業である。創業間もないベンチャー企業ならともかく、歴史が古く売り上げ規模が大きな企業で、ここまでの成長を見せる企業は珍しい。

図1 ダイキン工業の売り上げの推移
リーマン・ショックの一時期を除き、2000年以降に売り上げが急伸している。2018年度(2019年3月期)も伸びる計画で、6期連続の過去最高売り上げを見込む。
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 注目すべきは、ダイキン工業の成長の源だ。2000年度を見ると、売上高の比率は日本が74%で海外は26%だった。これに対し、2017年度の同比率は日本が21%で海外は79%となっている。日本と海外で売上高比率が見事に逆転しているのだ。しかも、日本市場の売上高はこの17年間でそれほど増えていない。つまり、同社は海外で稼ぎ、企業の成長に結び付けているのである。

 世界には中国やインド、ベトナムなど、販売台数が大きく伸びているエアコンの成長市場がある。ダイキン工業はそうした成長市場に積極的に進出し、販売台数を飛躍的に増やしてきた。一方で、日本市場ではもはやエアコンの販売台数の大きな伸びを期待できない。むしろ、少子高齢化が一層加速し、10年前の2008年に既に人口がピークアウトしていることを踏まえると、今後は縮小市場に向かうと考えても不思議はないだろう。

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