人手不足やそれに端を発する賃金上昇を背景に、各企業が生産現場の自動化を押し進めている1)。そんな中、活発化しているのが、人の隣で作業を担える協働ロボット活用の動きだ。注目される大きな理由として、専用の自動機よりも優れたスペース効率や、工程やワークの変更への柔軟な対応性などが挙げられる2)

 とはいえ、協働ロボット市場はまだ立ち上がったばかり。導入・運用のノウハウを持たない企業が多い。ましてや産業用ロボットになじみのない業界にとって、導入のハードルは高い。

導入を促す3つの要素

 しかし、次の3要素がユーザーの導入機運を高めつつある(図1)。3要素とは、「先進ユーザーの増加」、「ロボットシステムインテグレーター(RSI)によるノウハウの展開」、「ロボットメーカーのラインアップ拡充」である。

図1 協働ロボットの活用が進む3つの要素
いち早く導入してきた先進ユーザーの運用ノウハウにより、利用できる工程の幅が広がりつつあるのに加え、協働ロボットを扱うロボットシステムインテグレーター(RSI)が増えている。ロボットの導入・運用経験のない企業でも、先進ユーザーやRSIの導入・運用支援によって蓄積されたノウハウを活用できるようになりつつある。加えて、ラインアップの拡充や新規参入で協働ロボットの新機種・新製品が増えている。仕様や価格が多様化して選択肢の幅が広がり、導入しやすくなってきた。
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 いち早く協働ロボットを導入してきた先進ユーザーは、運用ノウハウを蓄積し活用の幅を広げている。そのノウハウが協働ロボットを扱うRSIを通じて他社にも提供されている。ノウハウを武器に協働ロボットの導入・運用のシステムインテグレーション事業を自ら展開する先進ユーザーも出てきた。

 協働ロボットはもちろん、産業用ロボットの導入・運用経験すらない企業でも、先進ユーザーやRSIの支援によって蓄積されたノウハウを活用できるようになってきたのだ。

 さらに、ロボットメーカーのラインナップ拡充や後発メーカーの新規参入による協働ロボットの新機種・新製品の増加が導入機運の高まりに拍車をかける。協働ロボットの仕様や価格が多様化しており、ユーザー企業の選択肢が広がっているからだ。

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