「トヨタ流人づくり 実践編 あなたの悩みに答えます」では、日本メーカーの管理者や社員が抱える悩みに関して、トヨタ自動車流の解決方法を回答します。回答者は、同社で長年生産技術部門の管理者として多数のメンバーを導き、その後、全社を対象とする人材育成業務にも携わった経歴を持つ肌附安明氏。自身の経験はもちろん、優れた管理手腕を発揮した他の管理者の事例を盛り込みながら、トヨタ流のマネジメント方法を紹介します。
悩み
商品開発部門で働いています。これまでにない斬新な製品を生み出し、中・長期的には会社を支えるほどの事業に育てることを会社から期待されています。ところが、当社が手掛けている新製品は従来品の改良版ばかりというのが正直なところ。斬新と呼べるような製品を創った実績がありません。従来にない斬新な製品を生み出すには何が必要なのか、アドバイスを頂けませんか。

編集部:持続的成長のために新たな製品やサービスを考案して事業化する。そう考えている日本企業は多いはずですが、実行は難しいようです。打開策はないでしょうか。

肌附氏—“非常識”といえるほど従来にない新しいものに挑戦できる人づくり。これ以外にないでしょう。上司から指示された仕事をこなすだけでは不十分。これからは、自ら進んで新しいものに挑む人材が必要です。中でも、技術を扱う部門では新しい時代に即した知識を駆使し、新たな製品の開発に積極的にチャレンジしていく技術者が必要不可欠です。

 理想の人材像は、パナソニックの創業者である松下幸之助氏や、ホンダの創業者である本田宗一郎氏、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎さん、最近の人では2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学iPS細胞研究所所長・教授の山中伸弥氏といった人たちです。

編集部:なるほどと思う半面、例えた人物が偉大過ぎて、目標にする前にくじけてしまう人が多そうです。もう少し企業の技術者寄りの人はいませんか。

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