AIで現場をもっと楽に

 ロボットと並んでMECTの会場で多くの来場者の目を引いていたのが、工作機械における人工知能(AI)の活用だ。AIによって、生産現場における作業者の負荷軽減や装置のダウンタイム削減、稼働率向上が期待できるからだ。近年、工作機械メーカーがAI導入を本格化させており、各社がデモンストレーションや技術展示を競っていた。

 シチズンマシナリー(本社長野県・御代田町)は、旋盤への切りくずのかみ込みを即座に検出するAI機能を参考出展した(図7)。背面主軸チャック部に設けた振動センサーから得た加工中の振動波形の乱れをAIで解析して、かみ込みの発生の有無を検出する。

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図7 シチズンマシナリーのAIを利用した切りくずのかみ込み検出
振動データを解析して検出する(a)。(b)は、かみ込み検出のデモンストレーション画面。所沢事業所で稼働中の旋盤のかみ込みをリアルタイムで検出していた。(写真:日経ものづくり)

 判断結果は「OK」(かみ込み無し)、「CHECH」(要チェック)、「NG」(かみ込みあり)の3段階で出力。「OK」品は検査が不要となり、作業者は「CHECK」品だけ再検査すればよいので検査工数の削減が期待できる。

 MECT2019の同社ブースでは、同社所沢事業所(埼玉県所沢市)で加工中の旋盤の振動データをリアルタイムで遠隔監視し、かみ込みを判定するデモンストレーションを披露していた。今後、さらに多くのデータを学習させてAIモデルの判断精度を高めた上で、「2020年のJIMTOF(日本国際工作機械見本市)までには実用化したい」(同社説明員)としている。

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