マツダからの出品では、つり作業の安全性を高めるからくり「一発楽吊りくん」も、からくり改善くふう展の来場者の目を引いていた(図1)。クレーンでトレーを移動する際に利用するもので、マジックハンドのようにトレーをつかみ、質量が単体で250kgもあるトレーを安全かつ容易に移動できる。

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図1 「一発楽吊りくん」
一発楽吊りくんを使った作業の様子(a)と、同からくりの模型(b)。下アーム内側の側面にカム機構が、中央下には位置合わせピンがある。 (左の写真:マツダ)

自動でトレーをクランプ

 同からくりはトレーをつかむ下段アームと、クレーンにつられる上段アームから成り、次のように使う(図2)。まず[1]クレーンを用いて、開いた状態の一発楽吊りくんをトレーにむけて下ろす。[2]アームがトレーに接触した後も下ろし続けると、アームがさらに開いて後述のカム機構によりアームのロックが外れる。[3]クレーンで一発楽吊りくんを持ち上げると、アームが自重で閉じるように動いてトレーを挟み込み、最終的にはアーム先端のツメがトレーに引っ掛かってつり上げ可能となる(クランプ)。 [4]トレーを移動させたらアームが再度開ききるまで下降させる。[5]カム機構によりアームが開いた状態でロックがかかる。[6]一発楽吊りくんがトレーから離れる(アンクランプ)。

図2 アーム開閉の制御
[1]クレーンを用いて、開いた状態の一発楽吊りくんをトレーにむけて下ろす。[2]アームがトレーに接触して後も下降を続けると、アームがさらに開いて後述のカム機構によりアームのロックが外れる。[3]クレーンで一発楽吊りくんを持ち上げると、アームが自重で閉じるように動いてトレーを挟み込み、最終的にはアーム先端のツメがトレーに引っ掛かって吊り上げ可能となる(クランプ)。[4]トレーを移動させたらアームが再度開ききるまで下降させる。[5]カム機構によりアームが開いた状態でロックがかる。[6]一発楽吊りくんからトレーが離れる(アンクランプ)。 (マツダの資料を参考に日経ものづくりが作成)
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