米クアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)は、産業用制御システムの展示会「SPS IPC Drives 2019」(2019年11月26~28日、ドイツ・ニュルンベルク)において、ドイツのボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)と共に、5G(第5世代移動通信方式)と、イーサネットを使いながら時間の同期性を保証するTSN(Time Sensitive Networking)技術を組み合わせたデモンストレーションを実施した()。

図 5GとTSNによるデモンストレーションの概要
2つの産業用コントローラー「ctrlX CORE」を有線接続なしに時刻同期させた。(米クアルコム・テクノロジーズの資料を基に日経ものづくりが作成)
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 具体的には、FA機器同士の時刻同期を有線接続なしに実現するPoC(概念実証)を見せた。これまで、TSNはイーサネットで時刻同期を実現するための拡張規格として知られてきたが、ここに来て、5Gへの適用にも期待が高まっている。制御装置間の正確な時間同期によって、自動化と運用管理の柔軟性向上が期待できる。

 同デモでは、ボッシュ・レックスロスの産業用コントローラー「ctrlX CORE」2台を5Gの試験ネットワークで接続。この2台をTSNの技術を使って、5Gネットワーク上でリアルタイムに相互連携させた。2台のうち、1台にはモーターとサーボドライバーを、もう1台にはストロボライトをつなぎ、このモーターとストロボライトを動作させて、時刻同期の様子を見せた。

 同デモにおいてクアルコム・テクノロジーズは、5Gの試験用基地局やモデム機器などの設備を提供した。利用した周波数帯は3.7G~3.8GHz。5G基地局の仕様には、単独での運用を想定したスタンドアロン(SA)と、LTEと連携するノンスタンドアロン(NSA)の2種類があるが、今回のデモではSA方式を用いた。

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