部品を加工したり接合したりする技術は常に進化し続けている。新しい材料や用途に対応するだけでなく、従来よりも低コスト、高効率できる技術が次々と登場する。そして、そのような技術の多くを生み出しているのが日本の中小製造業だ。優れたものづくり企業が集う「ものづくりパートナーフォーラム東京2019」(MPF東京、日経ものづくり主催、2019年11月7~8日)へ出展予定企業の中から、注目技術の一部を紹介する。

水と研磨剤を混合して空気で飛ばす

 ワーク表面に細かい粒子を衝突させるブラスト処理技術は、表面性状を高めたり、しゅう動性やはっ水性といった機能を付与したりする手段になる。他の材料を付加するコーティングと異なり、剥離による異物の発生もない。ただし、ブラスト処理技術は進化しており、さまざまな方法が生み出されている。

 マコー(本社新潟県長岡市)の「ウェットブラスト」は、水と研磨剤の混合液(スラリー)を圧縮空気でワークに向かって噴射する技術だ(図1)。いわば湿式ブラストで、液体ホーニングとも呼ばれる。同社独自開発の「幅広ガン」によって、帯状にスラリーを吐出するため加工面の均一性が高い。

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図1 マコーのウェットブラスト
研磨剤と水の混合液(スラリー)を圧縮空気でワークに向けて噴射する。独自開発の「幅広ガン」によって、スラリーを帯状に噴射するため加工の均一性を高められる。(出所:マコー)

 スラリーの速度は秒速80~200mと高速。ただし「水は霧のような状態で、ワークに対して大きな力が加わらない」(同社)。このため、強度が低いワークにも適用できるという。また、水が研磨剤やワークの破片といった粒子を洗い流す効果があり、水に薬品を混ぜれば二次的な処理を同時にできるというメリットもある。

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