PLM(製品ライフサイクル管理)関連の調査とコンサルティングを手掛ける米シムデータ(CIMdata)と、同社の日本代表を務めるメタリンク(本社千葉県松戸市)は、世界の大手企業などを対象に2018年に実施した調査の結果、PLMのエンドユーザー投資額は2018年に前年比9.9%増えたなどと明らかにした(図1)。シムデータは「当初予測よりも伸びが大きかった」(同社社長のピーター・ビレロ氏)としている。同社グループが世界5カ所で開催する「2019 CIMdata Market & Industry Forum」の1つを2019年4月24日に東京で開催し、調査結果と分析などを説明した。

図1 世界のPLM市場の推定
2018年のPLM市場は約480億米ドル(約5兆2863億円)、前年比で9.9%増だった。内訳は、ツール(CAD、シミュレーション、CAMなど)が310億米ドル、cPDM(サービス、ソフト開発)が162億米ドル、デジタルマニュファクチャリングが8.32億米ドル。(出所:CIMdata、メタリンク)
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シミュレーションを中心に伸びる

 エンドユーザー投資額の内訳では、シミュレーション関連のツールの導入が10.8%以上伸びた。ソフトウエア開発やサービスも8.3%、デジタルマニュファクチャリング(Industry 4.0への対応など)が8.5%の増加だったという。

 エンドユーザーに対する調査で過去2年と比べて2018年のPLMへの投資が増えたかを聞く設問に対しては、44%が「増加」と回答(図2)。「横ばい」との回答と合わせて、80%が前年以上に投資しており、前年(2018年)調査の76%に比べるとやや多かった。今後2年間の見通しを聞く設問に対しては、「増加する見込み」との回答が64%に達しており、「企業が継続的に、前向きに投資する傾向がある」(ビレロ氏)という。

図2 PLMに対する投資の動向
2018年のPLMへの投資実績が過去2年間と比べて増加したとの回答が44%、減少は20%。今後2年間の見通しでは増加が64%、減少が11%。回答数124。(出所:CIMdata、メタリンク)
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 PLMによって実現したいとユーザーが考えるのは、従来通り設計中のデータ管理、設計変更管理、製品コンフィギュレーション(バリエーション)管理など。まだ少ないが人工知能(AI)のための基盤システムとして捉えるユーザーが現れてきたという。「製造業では、AIで人の知能を置き換えるよりは、AIと人を組み合わせた『拡張インテリジェンス』を目指すような感触を得ている」(同氏)とした。

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