炭素繊維をリールから繰り出しながら高強度の樹脂部品を造形する3Dプリンター、表面仕上げの性状を“掘り下げ”る検査技術、板金部品の要求仕様によって最適なメーカーで造る受発注IT─。これまでにない新たな技術とサービスを提供する中小企業が増えている。イベント「ものづくりパートナーフォーラム2018」(日経ものづくり主催、2018年11月8、9日)で見られる技術を紹介する。

炭素繊維を長いまま造形品に入れる

 伸和精工(本社山口県宇部市)は、炭素繊維での補強で高い強度を持つ樹脂製造形品を3Dプリンターで提供するサービスについて展示する。炭素繊維を巻いたリールから繰り出しつつ、溶融樹脂とともに付加していく3Dプリンターを用いる。このような機能を持つ海外製3Dプリンターの1つをいち早く導入し、造形ノウハウを積み重ねるとともに、軽量性と高強度を特に必要とする用途に提供する。例えば図1の立方体状の造形品は、人工衛星の部品を想定したサンプルである。

図1 伸和精工が3Dプリンターによる高強度の造形品を出展
内部に長い状態の炭素繊維を織り込んでいる。
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 炭素繊維は、現在導入している装置では特定の層内に引き回す。高さ方向に複数の層を炭素繊維で接続する方式ではなく、異方性があるため、強度を十分に得るには造形物の形状や造形方向が重要になる。「そのような設計上のノウハウも顧客に提供したい」(代表取締役社長の柳井宏之氏)考えだ。3Dプリンターは2018年9月現在では1種類だが、金属3Dプリンターを含め、今後増やすことも検討する。

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