2019年11月7~8日、東京・青山で「ものづくりパートナーフォーラム(MPF)東京 2019」(TEPIAエキシビションホール)が開催された。全国から69社が集まり、水素配管用の溶接技術や深絞りと穴開け加工の組み合わせ、マグネシウムのめっき部品、特殊な機能を持つ紙など、自社の誇る加工技術や製品を披露した。展示の中からユニークな技術を紹介する。

水素ぜい化に強いSUSを溶接

 気密容器や水素ステーション用配管に向けた溶接技術の高さを訴求していのが松田鉄工所(本社山口県周南市)だ。サンプルとしてリチウムイオン2次電池(LIB)用電解液の充填容器と、高圧配管のサンプルを展示していた(図1)。いずれも、外側から施したTIG(Tungsten Inert Gas)溶接によって内側でも材料が溶け込んでいる様子を見られた。

図1 松田製作所の高圧配管のサンプル
(写真:日経ものづくり)
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 水素ステーション向け配管には、日本製鉄の高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」を用いる。この材料は、一般的なステンレス鋼(SUS)に比べて高圧水素ガス環境下でもぜい化しにくく、強度に優れるのが特徴。溶接部も母材と同等の強度を保てるため、機械式継ぎ手から溶接継ぎ手への切り替えにより省スペース化を図れる(図2)。機械式と異なり継手部から水素が漏れる恐れがなく、メンテナンスの手間を省けるのも利点という。

図2 機械式継手(左)と溶接継手(右)の形状の比較
(写真:日経ものづくり)
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