機械加工における省人化や効率向上の有力な手段として、5軸加工への関心が改めて高まっている*1。オークマ取締役副社長の家城淳氏は「これまでなかなか普及しなかった5軸加工を採用する現場が増えている」と語る。

*1 5軸加工 主にフライス加工(マシニングセンター)において、主軸とワークの相対的な位置、姿勢の関係を5軸(基本的には直線動作3軸と回転動作2軸)で制御する加工方法。回転軸2軸を任意の角度で固定した上で残り3軸の動きを同時に制御して加工する方法を「割り出し5軸加工」、5軸の動きを全て同時に制御して加工する方法を「同時5軸加工」と呼ぶ。制御軸が多い同時5軸加工は、カッタパスの生成や使いこなしが難しいが、インペラのような複雑な曲面形状やアンダーカットのあるような形状でもワンチャックで高品質な加工が可能という利点がある。

 工作機械メーカー各社も5軸加工機の開発・販売に力を入れており、中でも積極的に取り組んでいるのがDMG森精機だ。2018年8月には、同社の顧客70社とともに「5軸加工研究会」を立ち上げた。国内での5軸加工の普及を推進するのが狙いだ(図1)。「5軸加工の文化を広げたい。使って(顧客に)学んでもらいたい」。DMG森精機取締役社長の森雅彦氏は、普及への強い意気込みを見せる。

図1 5軸加工研究会の発足式に登壇したDMG森精機取締役社長の森雅彦氏
5軸加工の普及に向けての意気込みを語った。
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