歯車加工機や微細加工機を得意とする三菱重工工作機械は、2015年に三菱重工業の工作機械部門から分社化した。巨大企業から独立した同社は今、「マスカスタマイゼーション/モジュラーデザイン化」などを掲げて急ピッチで社内改革を推し進めている。改革を率いる岩﨑氏にその狙いを聞いた。(聞き手は山田剛良、吉田 勝)

写真:栗原克己

 三菱重工業の航空・宇宙・防衛関連の事業部で長く仕事をして、2015年に監査役として当社に来ました。監査役は客観的に会社全体を見る立場です。そうした立場から眺めてみると、当社にいろいろと問題があると気づきました。

 工作機械業界の競合大手他社は高いレベルの売り上げや利益を長年安定的に維持していますよね。ところが、当社は良いときと悪いときがあって業績が安定しない。どこに問題があるかを注意深く見てみると、上層部の方針がいろいろ変わるため、従業員が混乱しているのが分かってきました。

 もともとは三菱重工の1セクションですから*1、本体の意向で方針がコロコロ変わる。例えば、売り上げ拡大の方針が降りてきたら、売り上げのために案件の内容を吟味せずにとにかく受注を増やす。かと思うと、利益重視に方針が変わったりする。これでは長期的視野に基づいて事業を続けられませんし、従業員もどこを向いて仕事をしていいのか混乱していたのです。

*1 2015年10月に三菱重工から分社し、岩﨑氏は監査役に就任した。

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