リアル世界から、他のリアル世界を再現した仮想空間へ距離などの物理的制約を超えてテレポートしたり、逆に遠方のリアル世界の人物などをこちらに呼び出したりする次世代AR/VR。コンセプトの実証までは既に終わっているものの、それを多数の人に普及させようとするなら、各要素技術の大幅なブラッシュアップが必要になる。

 リアル世界から遠方のリアル世界に行く次世代VR、あるいは、遠方のリアル世界の人やコンテンツをこちらに呼び出す次世代ARを実現するには、双方のリアル世界をリアルタイムにCGモデル化する技術が欠かせない。しかも、実際の部屋や人間と区別がつかない水準で精緻に再現する必要がある。

 ところが、現状の技術ではまだ道半ばだ。実現への課題は少なくとも7つある(図1)。(1)解像度の粗さの解決、(2)VR酔いの解消、(3)より自然な操作感をもたらすインターフェースの実現、(4)リアル世界をリアルタイムにCGモデル化する技術の高度化、(5)利用者をリアルタイムにモデル化する技術の高度化、(6)VRグラス装着者の顔が分かるようにする、(7)仮想空間中で利用者が移動しても音源の位置が乱れたり、音がひずんだりしないようにする─の7つである。

図1 技術的課題が山積
AR/VRでリアル世界と結合するような仮想世界を再現する上での技術的課題7つを示した。
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 実は、国内外の企業や研究機関がこぞってこれらの課題解決に取り組んでいる。そこからは、次世代AR/VRの実現が、決して限られた企業の特殊な目標ではなく、大きなトレンドになっていることが見えてくる。

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