あとは乗るだけ

 4月を迎え、編集部にも新人が配属されました。日々の仕事に追われ、今まで忘れていましたが、自分が入社したてのころ、やりたかった仕事をふと思い出しました。それは「SFで登場する空飛ぶクルマがなぜなかなか実現しないのか、その理由を調べること」。くしくも、今回の特集(Breakthrough「電動化で始まる空の革命」)でそれがかないました。ただし、分かったのは「飛べない」ではなく、「飛べる」理由でしたが。次の目標は空飛ぶクルマに実際に乗ること。自分の子供が独立したら、挑戦しようと思います。(根津)

AIの普及、パッケージ化がカギに

 ソフトウエアが巨大産業となった要因の1つは、パッケージソフトが象徴的ですが、コピーの作成コストがほとんどゼロに等しいことでしょう。ところが現在のディープニューラルネットは、“職人技”や“作り込み”による特注品という側面が強く、簡単にコピーを作成できるというソフトの利点を生かすのが難しいようです。特定の用途向けに最適化されたニューラルネットのパッケージ製品(Emerging Tech「深層学習をもっと手軽に先駆けの画像検査ソフト相次ぐ」)は、その状況を打破する有力なアプローチになり得ると期待しています。(高野)

電池は設備産業に向かうのか

 この半年ほど電池の取材をする機会が増えました(Emerging Tech「電池の容量3倍アップへ、正極やSi負極の新材料開発」)。取材で印象に残っているコメントは「電池は設備産業」です。一般に技術進化が激しい分野では研究開発力が重要ですが、技術水準が市場要求を満たせば設備産業に向かいます。電池は今後も設備産業なのか。今年の1月号で全固体電池を特集してわずかな期間に技術発表が相次いでいること、性能向上への要求が継続していることを考えると、むしろ技術主導型産業へ向かうのではと思いました。(三宅)

出典:日経エレクトロニクス、2018年5月号 p.106
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