パワーエレクトロニクス技術が、多様な手段で進化し始めている。モーター、インダクター、コイルによる計測など、様々な応用・要素を組み合わせ、従来なし得なかった性能を目指す。日経エレクトロニクスは、この分野の大学や高等専門学校の研究者を応援する「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード 2019」を実施、進化をもたらす新技術を表彰する。このほど表彰候補6チームを専門家の協力の下に選出した。今号では、3件の研究内容をライターの山下勝己氏が解説する。(本誌)

北海道大学・竹本真紹氏の研究グループ
10万回転/分の超高速モーター、磁気浮上とSiCで効率94.2%

九州工業大学・長谷川一徳氏の研究グループ
IPMに出力電流センサー内蔵、小型ロゴウスキーコイル採用

信州大学・宮地幸祐氏の研究グループ
20MHz動作の超小型DC-DCコン、インダクターの改善で効率86%に

 「NE主催 パワー・エレクトロニクス・アワード」は、本誌が日本の大学・高専の理工系研究室を応援する「NEイノベーション・アワード」の一環。2016年にアナログ分野、2017~2018年にパワーエレクトロニクス(パワエレ)分野で実施した。パワエレ技術が産業界に革新をもたらすことを特に若い世代にアピールし、この分野へ携わる技術者を元気づけ、また増やすことを目的とする。表彰対象は、パワエレ技術(電力の変換や開閉などの制御技術)、パワエレ基盤技術(回路や制御アルゴリズム、設計、半導体などの要素技術)、パワエレ応用技術(モーターなどパワー出力装置、発電装置、送電機器、鉄道、自動車など)に関する2年以内の発表(基になる研究発表が2年以上前のものも含む)。審査基準は「革新性」と、産業界で普及が見込める「実用性」を備え、産業や社会に進化をもたらす「産業インパクト」を与えると期待できること。東京工業大学名誉教授の赤木泰文氏を長とする「技術選出員会」を2人の選出員(東北大学・国際集積エレクトロニクス研究開発センター センター長の遠藤哲郎氏と、産業技術総合研究所・先進パワーエレクトロニクス研究センター研究センター長の奥村元氏)で組織し、6候補を選出。鉄道総合技術研究所会長の正田英介氏を長とする「審査会」で最優秀賞と審査員特別賞を選ぶ。読者投票の結果から読者賞も決める。贈賞式は2019年12月6日に東京都内で開催する予定だ。

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