米国ラスベガスで毎年1月に開催される「CES」が「家電見本市(Consumer Electronics Show)」だったのは過去の話。現在は正式名称がCESとなり、消費者向けに限らない様々な技術を扱う場になっている。CES 2019で見かけたロボットの動向を紹介しよう。CES 2019で目立ったロボットの代表格が、自走式の配達ロボットだ。大手企業と連携するスタートアップが、現実味のあるシナリオをアピールした。

図1 スナックや飲料の配達ロボット「Snackbot」
開発は米Robby Technologiesで、米PepsiCoが運用。Snackbotは1度の充電で20マイル(約32km)の自走が可能。LIDARやカメラ、ヘッドライトを搭載、夜間や雨天でも屋外で自走が可能という。
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 米Robby Technologiesは、米食品大手のPepsiCoと提携して開発したスナックや飲料の配達ロボット「Snackbot」を披露した(図1)。Snackbotは既存の6輪式配達ロボット「Robby 2」をベースにしたもので、2019年1月から米シリコンバレーに近いカリフォルニア州Stocktonにある米University of the Pacificの構内で、実証試験を行っている。

 学生は大学構内で専用のスマートフォンアプリケーションを使ってスナックや飲料を注文すると、学生のところまでSnackbotが自走してやって来る。Snackbotは1度の充電で20マイル(約32km)の自走が可能。LIDARやカメラ、ヘッドライトを搭載し、夜間や雨天でも屋外で自走が可能だとしている。

 スイスのANYboticsと提携する自動車部品大手の独Continentalは、ANYboticsが開発した4足歩行ロボット「ANYmal」と自動運転車を組み合わせた配達サービスのコンセプトを発表した(図2)。荷物を載せた自動運転車が配達先の近くに到着すると、荷物を背中に乗せた4足歩行の「犬型ロボット」であるANYmalが自動運転車から降車し、配達先の玄関先まで荷物を運ぶ。披露したのはそんなシナリオだ。

図2 犬型4足歩行ロボット「ANYmal」
開発はスイスANYboticsで、ドイツContinentalが出展した。
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 スイスのETH ZurichからスピンアウトしたANYboticsが開発したANYmalは、重量が30kgで大型犬サイズのロボットだ。毎秒1mの速度で移動し、最大で10kgの荷物を運搬できる。スペック的にはカメラやLIDARを使った自律走行が可能だが、CESのデモでは人間のオペレータが遠隔操作していた。

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