2019年1月8~11日に米国ラスベガスで開催された、民生機器関連で世界最大級の展示会「CES 2019」。今回注目を集めたのは、自動運転を前提として用途ごとに内装や外見を変更できる小型EV(電気自動車)や空飛ぶクルマ、巻き取れるテレビなどだ。ニッチな分野にもかかわらず大手・新興から出展が相次いだスマートヘルメットのような製品も目立った。

 今や民生機器にとどまらず、世界最大級のテクノロジーの展示会といっても過言ではない「CES 2019」。“常連"の電機やIT、自動車に加えて、住宅や化粧品といったさまざまな分野の企業が集い、技術やその活用アイデアを披露した。話題になった展示は、今後の技術や製品のトレンドを占うものになる。

ソニーが異例のプレゼン

 出展者は来場者への「見せ方」にも工夫を凝らす。その見せ方を前回から一新したのがソニーだ(図1)。

(a)プレスカンファレンスの様子
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(b)ブースの様子
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図1 見せ方を大きく変えたソニー
ソニー取締役代表執行役社長兼CEOの吉田憲一郎氏が登壇したプレスカンファレンスは、2018年までのCESでは“脇役”だったコンテンツにスポットライトを当てた内容になった(a)。展示は、2018年までは新製品を中心とした幅広い内容だったが、今回はテーマを「8K」とユーザーの周囲360度を包むように音場を形成する「360 Reality Audio」の2つに絞った(b)。

 今年の同社のプレスカンファレンスは、前回までの電子機器の新製品ではなく、コンテンツにスポットライトを当てた構成になった。映画などの映像事業を手掛ける米Sony Pictures Entertainment(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)や音楽事業会社の米Sony Music Entertainment(ソニー・ミュージックエンタテインメント)などの各社が手掛ける新作、あるいは人気のコンテンツを次々と紹介した。

 出展ブースも様変わりした。2019年のCESでは、「8K」と、ユーザーの周囲360度を包むように音場を形成する「360 Reality Audio」の2つに焦点を合わせた展示となった。

 2018年までは、CESに合わせて発表した新製品を広範に展示。さらに、製品化は未定の研究開発品や、ソニーの新規事業創出プログラムから生まれた製品を出展するなど、幅広い内容だった。今回はそうではなく、CESに合わせて発表した新製品の多くは、会場付近の部屋、いわゆる「プライベートルーム」に展示。車載イメージセンサーも、会場周辺にあるホテルの部屋で見せていたようだ。

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