第5世代移動通信システム(5G)のサービス開始が近づく中、その超広帯域や超低遅延性を生かす新しい映像処理と中継技術が急速に台頭してきた。当初はスポーツ中継や映画などで視聴者の映像視聴体験を変えていきそうだ。映像コンテンツの伝送形態も大きく変わり、それに合わせて、超軽量のシンクライアント版VR用HMDや、GPU機能強化版スマートフォンなどが生まれてくるだろう。

 あたかも透明人間になったかのように、試合中にフィールド内から選手を至近距離から見る。次の瞬間には鳥のように空から試合を眺める。こうした新しい映像視聴体験が近い将来可能になりそうだ(図1)。スポーツ中継の楽しみ方が大きく変わることになる。同時に、それを視聴する映像の表示機器や端末も新しいサービスに合わせて大幅に多様化。新しい市場が生まれる可能性が高い。

(a)ゴールキーパー視点
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(b)観客の視点
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(c)“鳥”の視点
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図1 自由自在に視点が選べる
キヤノンが2016年に30台のカメラをスタジアムに設置して試合を撮影し、制作したサッカーの自由視点映像の様子。視聴者はさまざまな視点を選べ、そこからの映像を楽しめる。(写真:キヤノンの許諾を得て、YouTubeの動画から本誌がキャプチャー)

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