登壇するソニー 取締役 代表執行役 社長 兼 CEO(最高経営責任者)の吉田憲一郎氏(撮影:日経 xTECH)
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 ソニーは2019年5月21日、2019年の経営方針説明会を開催した。CMOSイメージセンサーを中心とする設備投資に、2018~2020年度の3年間累積で1.1兆~1.2兆円を費やし、今後も業界トップの維持を目指す。同社 社長 兼 CEOの吉田憲一郎氏は、プレゼンやQ&Aを通じて「長期視点を大事にしたい」ことを強調した。

 同社がCMOSセンサーに注力する理由は主に2つ。1つは、スマホ向けに安定した需要が見込める点だ。現在、同社のCMOSセンサーの8割はスマホ向けだ。スマホカメラの高機能化に伴い、センサーは多眼化・大判化が進んでいる。さらに、大手スマホメーカーが測距に向け同社のToF(Time of Flight)を採用するなど、スマホのToFセンサー需要が立ち上がりつつある。そのため今後数年、CMOSセンサーは増産が必要であり、アナログ半導体であることから設備が陳腐化しにくく、投資リターンは大きいとした。

CMOSセンサーの新市場に期待

 2つめの理由は、新市場への期待だ。新アプリケーションとして、スマホ用ToFのほか、車載用CMOSセンサーの例を挙げた。同社のCMOSセンサーが採用されたデンソーの車載用画像センサーを搭載するトヨタの「カローラスポーツ」が、2018年度前期の夜間の予防安全性能評価(夜間の歩行者を対象にした自動ブレーキ試験)でトップスコアを獲得したことを強調し、車載用CMOSセンサー市場の成長への期待を見せた。

 技術面では、今後はいわゆる「エッジAI」として、CMOSセンサーにロジックICを貼り合わせる、積層センサーのインテリジェント化が進むと見込む(図1)。同社では裏面照射型や積層型といった技術が活用できると期待する。そのための他社とのアライアンスにも積極的に取り組むとした。その一環として言及したのが、米マイクロソフト(Microsoft)との協業である。

図1 CMOSセンサーのインテリジェント化へ
(撮影:日経 xTECH)
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