次世代データセンター向けスイッチ「CloudEngine 16800」の外観。400GビットEthernet(400GbE)のポートをスロット当たり最大48搭載可能。2019年4月開催の「第3回AI・人工知能EXPO」でファーウェイ・ジャパンが展示した(撮影:今井 拓司)
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 中国Huawei Technologiesは、同社のAIチップ「Ascend 310」を搭載する次世代データセンター向け400GビットEthernetスイッチ「CloudEngine 16800」を2020年第1四半期に出荷する。

 AIチップは深層学習(ディープラーニング)の推論処理などを高速実行できる専用半導体。スマートフォンや自動車向けに採用が始まっているが、Ethernetスイッチへの利用は世界初という。

 日本法人・華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)によれば、狙いはEthernetスイッチの高性能化にある。標準的なEthernetを使いつつパケットロスの解消といった付加価値を加えて、HPC(High Performance Computing)分野で広く利用されているInfiniBandを置き換えるのが目標だ。AIチップを用いるのは、付加機能の実行を高速化するためである。一連の処理にディープニューラルネット(DNN)を用いる。同社はDNNで実行する処理を「iLosslessアルゴリズム」と称する(図1)。ただしアルゴリズムの詳細や計算負荷の大きさは非公表である。

図1 「iLosslessアルゴリズム」の概要
パケットロスを未然に防ぎながら、低遅延や高スループットを実現する。まず、スイッチのポートで受信したトラフィックをAIチップに伝え、トラフィックを認識・識別する。その結果を基に、数百万のフローに対して、数万のキューを作成するという。フローごとの特徴に合わせたキューを自動的に割り当て、それらを適切に制御することで、高い性能を実現できるとする。(図:ファーウェイ・ジャパンの資料を基に本誌作成)
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