会場のゲート前で入場を待つ人々
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 欧州最大の産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」(ドイツ・ハノーバー)が、2019年4月1~5日に開催された。出展したのは75カ国からの約6500社。今回、5G(第5世代移動通信システム)の産業活用をアピールする主催者展示があった(図1)。ここ数年のテーマである「Industrie 4.0」では、5Gに加えAI(人工知能)を活用した事例が注目を集めた。

図1 今回の目玉の1つ「5G Arena」
主催者による展示として5Gの活用例を紹介した「5G Arena」が登場した。設営時の様子を撮影。
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塗装工程の画像データ活用に5G

 Hannover Messeで初めて設けられた5Gの展示スペース「5G Arena」では、製造業各社が様々なユースケースを披露していた。高速で低遅延の5Gを活用することで、より高度な品質や安全を実現できるという。

 例えば、ドイツCarl Zeiss(カールツァイス)は、自動車のボディーの画像検査に5Gを活用するデモを実施した(図2)。ロボットアームの先端に取り付けた同社製3次元(3D)カメラで、溶接後を想定したボディーを撮影し、その画像データを5Gで検査システムに送信する。5G通信には、米Qualcomm(クアルコム)のチップを搭載した端末が使われていた。

図2 5Gで自動車ボディーの画像検査
自動車のボディーの画像検査に5Gを活用したデモンストレーション。Carl Zeissが実施した。左上の写真は5G通信端末。
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 今のところ、画像検査の現場で5Gが必要なほどのデータを通信しているわけではないが、これから深層学習など大量の画像データを用いる手法が画像検査に採用されると、帯域幅や遅延への要求も高まるとCarl Zeissは見る。逆にいえば、5Gの活用は画像検査技術の革新を促す可能性を秘めている。

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