940nmの近赤外光を遠方まで照射できるレーザー光源
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 200m先を空間認識でき、光学レンズを半導体技術で小型かつ低コストに作り込める。このような自動車用3次元センサーLiDAR(Light Detection and Ranging)部品の国内販売を長瀬産業が始める。LiDAR用レーザー発光素子の技術を持つ米国のベンチャー企業であるTriLumina(トライルミナ)と、日本市場における総代理店契約を締結することで2018年末までに合意した。同社の技術は、自動運転の実用化時に課題となるLiDARのコストと信頼性を大幅に改善する可能性がある(図1)。

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図1 LiDARに使えるレーザー光源
左は、レーザー発光素子とマイクロレンズをGaAs基板に形成したアレー。右は、このアレー10個を1パッケージ内に配置したモジュール。(写真:TriLumina)

 TriLuminaのレーザー素子技術を使うと、人間の目の安全基準をクリアしつつ、遠方まで届くレーザー光を照射できる。最短で1nsと、既存方式の1/10レベルの短パルスでレーザー光源を駆動する技術を持つためだ。目に悪影響を与えないための安全基準は、レーザー光のエネルギー量で規定されている。パルス幅を1/10にできると、10倍高いピーク電力のレーザー光を安全に出力できる。

 これまでピークで400Wでの実績があり、600Wも可能とする。600Wで出力すると200m先の物体に照射し、昼間においても反射光を検知して測距でき、空間認識が可能になるという。波長としては、太陽光があっても認識しやすいために多くのLiDARメーカーが採用する940nmを使う。

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