Hot Chips 30に登壇した、米NanteroのPrincipal Systems ArchitectのBill Gervasi氏

 シスコやデルのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)が出資する新型メモリー、クラウド大手がアピールしたセキュリティー半導体、小型ドローンを長時間飛ばす低電力IC2018年8月に開催されたプロセッサー関連の国際会議「Hot Chips 30」は今年も話題満載だった。

300℃で300年超のデータ保持

 カーボンナノチューブ(CNT)を利用した不揮発性メモリー「NRAM」を発表したのは米Nantero。NRAMは、ランダムに絡み合ったCNTを利用した抵抗変化型不揮発性メモリーだ。特徴は、不揮発性メモリーとして、高い水準の性能を期待できること。例えば、データ保持時間が非常に長い。300℃の環境下で、300年以上データを保持できるという。講演資料には、1000年超のデータ保持期間を達成できる可能性が高いとの記載があった。

 書き込み速度もSTT-MRAMに匹敵するほど高く、書き換え可能回数は10の11乗以上と多い。多値記憶にも対応し、2ビット/セル(MLC)の多値記憶が可能だとする。同社は、NRAMの容量を微細化とダイの積層化で容量を増やしていく考えだ(図1)。DRAMの置き換えを狙っている。

図1 微細化や積層化で容量を増やす
米NanteroのNRAMはカーボンナノチューブ(CNT)を利用した不揮発性メモリー。容量は製造プロセスの微細化やダイの積層化で増やしていく。(図:Nanteroの講演資料)
[画像のクリックで拡大表示]
関連記事:NRAMの詳細

この先は有料会員の登録が必要です。「日経エレクトロニクス」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら