遠赤外線カメラを組み込んだ試作車両(写真:三菱電機)
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 三菱電機は、ロービームのヘッドライト照射エリアよりも遠方を遠赤外線カメラで撮像し、ハイビームで歩行者をまぶしくさせずに、認識する技術を開発した。捉えた歩行者にはスポット照射し、車両の存在を知らせるとともに、運転者に注意を促す。

 開発した技術は、一般道でロービームを照射しながら夜間走行の場面を想定したもの。ロービームの照射エリアは、一般には前方50mほどにとどまる。それより先は光が届かず運転者には視認しにくい。そこで遠方の認識に遠赤外線カメラを使う。遠赤外線カメラは、歩行者が発する遠赤外線を捉える。周囲との温度差があれば暗闇でも認識できる。また、自車両以外のヘッドライトの光が散乱している環境で、逆光状態になっても歩行者を認識しやすい。遠赤外線カメラの性能にもよるが、一般には200m前後の遠方も撮像できる。

 同様の目的の技術には、多数のビーム光をマトリックス状に配置したヘッドライトを常時ハイビームとして、歩行者や対向車の部分のみに光を当てないよう動的制御する手法がある。ただし歩行者の認識のために光の照射が必要で、そのために歩行者の目に光が当たってしまうことが時々生じる。「ヘッドライトの動的制御に伴う点滅が対向車の運転者や歩行者の目に入ってまぶしく感じさせる恐れがある。この課題は(簡単には)なくせない」(自動車分野の研究者)。

 また、人の目には見えない近赤外線を照射し、その反射光を近赤外線対応カメラで撮像する手法もある。同社はこれよりも誤認識を減らせる可能性があるとみている。

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