やまもと・よしかず
1986年生まれ。2008年3月に茨城大学工学部都市システム工学科を卒業し、同年4月に復建技術コンサルタント入社。交通計画部技術一課や技術センターを経て16年4月から道路保全部技術二課に配属。17年6月から課長補佐。他方で16年7月に若手の会を創設し委員長を務める(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 建設コンサルタンツ協会(建コン協)東北支部に「若手の会」を創設した山本佳和氏は、復建技術コンサルタントで道路設計の技術者として働きながら会の委員長を務める。

 若手の会は2016年7月に設立した。東北地方に本社や支店を置く建設コンサルタント会社に勤務する20~30代の社員20人ほどで構成する(写真1)。

写真1■ 2019年10月、復建技術コンサルタントの社内で開いた建設コンサルタンツ協会東北支部若手の会の定例会の様子(写真:建設コンサルタンツ協会東北支部若手の会)
[画像のクリックで拡大表示]

 働き方改革や、将来を見据えた東北地方の建設コンサルタント業界の在り方などについて、メンバー同士で議論したり、他の官民の若手技術者と意見を交換したりする。宮城県外に積極的に出向き、東北各県の地元の若手技術者と交流している。

 学生を対象とした建設コンサルタント業界の説明会も開く。「きれいごとばかり言って入職してもらっても、すぐに辞められて困るだけだ」(山本氏)との考えから、長時間労働や深夜残業がまだ残る実態を率直に話し、一般的な会社説明会とは一線を画している。

「その活動何になるの」

 建コン協の本部と関東、北陸、近畿、九州の各支部には、東北支部の若手の会ができる前から同様の組織があった。

 建コン協が15年4月に設立した本部の若手の会に参加した山本氏は、「うちの支部も若手の会をつくらなければ取り残される」と危機感を覚え、東北支部での設立を決意した。

 東北地方では11年の東日本大震災の復旧・復興事業で建設市場が活況を呈したものの、人口の減少は続いている。建設産業が今後、人口減に伴う公共事業の縮小と人材難の危機に直面する点は、他の地方と変わらない。

 未来を見据えた議論は建コン協の中心を占める各社の幹部任せにせず、未来のリーダーになり得る若手も自ら参加すべきだ──。山本氏はこう考え、東北支部長だった自社の遠藤敏雄社長(現会長)に直訴して若手の会設立への同意を取り付けた。

 山本氏の悩みは、メンバーのそれぞれの職場における上司から、会の活動に必ずしも理解を得られていない点だ。「その活動が何になるの、すぐに成果が出るのかと上司から言われると反論しにくい」と山本氏。それでも、他の大手所属のメンバーから先進的なハラスメント対策について聞き、自社で提案するなどの試みは始めた。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経コンストラクション」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら