とやま・けいすけ
1985年生まれ。2011年3月に千葉大学大学院工学研究科都市工学専攻を修了し、同年4月に東日本高速入社。北海道支社札幌管理事務所や関東支社水戸工事事務所などを経て16年7月~19年5月に関東支社交通技術課で5代目渋滞予報士を務めた。19年7月から東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に出向(写真:日経コンストラクション)
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 東日本高速道路会社の外山敬祐氏は2019年5月末までの3年間、関東支社「渋滞予報士」の肩書でマスメディアやインターネットの動画などにたびたび登場した。まだ30代前半の一般社員でありながら、同社の“顔”の1人として活躍した。

 関東支社の渋滞予報士は、東日本高速の設立2年後の07年に初代が就任し、外山氏は5代目に当たる。6代目は初の女性渋滞予報士として小宮奈保子氏が継承した。

 渋滞予報士は文字通り、道路の渋滞を予測して利用者に広く伝える役割を担う。気象用語の「特異日」になぞらえて渋滞が起こりやすい日を「渋滞の特異日」と表現するなど、気象予報士のような親しみやすい言い回しで予測を伝える(図1)。

図1■ インターネットの動画で天気のように渋滞を予報
渋滞予報の動画から。動画の最後で高速道路を分散利用して渋滞を避けるよう呼び掛ける(資料:東日本高速道路会社)
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 ただし、気象予報士と異なり、必ずしも予報の的中率向上を目指していない。 「渋滞予報は予測される渋滞を道路利用者に避けてもらうのが目的。あまりに的中するのは渋滞回避の呼び掛けが無視されていることを意味し、好ましくない」(外山氏)

 渋滞予報が当たらないように交通を誘導するのも予報士の仕事だ。外山氏は利用者の視覚に訴えるため、新たな標識を自社で提案して実現させた。冒頭の写真で掲げている「サグ」への注意を利用者に促す標識だ。

 サグとは、道路の下り坂から上り坂に差し掛かる凹部を指す。車がサグを通過する際に無意識に速度を落とすことが、自然渋滞の最大の発生要因とされる。外山氏はこの言葉を一般に広めるため、サグの標識の他に標識の意味を説明する広告も作ってサービスエリアなどに掲示。サグでは意識して速度を維持するようドライバーに訴えている(図2)。

図2■ 標識を解説する広告も作成
(資料:東日本高速道路会社)
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