10月12日から13日にかけて東日本を縦断した台風19号。わずか1、2日間で年間降水量の1~4割に相当する雨が広い範囲で降ったことで、中小河川の堤防が相次いで決壊したのに加え、千曲川や阿武隈川などの大河川も決壊。さらに、増水による落橋や市街地の内水氾濫も各地で発生した。被害から見えてきた教訓を探った。

長野市穂保で決壊した千曲川の左岸堤防。950haが浸水して2人が死亡した。夜を徹した復旧工事により、被災から4日後の10月17日夜に仮堤防が完成した。15日午前6時ごろ撮影(写真:大村 拓也)
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死者・行方不明者*1 100


24時間降水量*2

神奈川県箱根町 942.5mm 10月12日午後9時まで

静岡県伊豆市 717.5mm 10月12日午後6時50分まで

埼玉県秩父市 647.5mm 10月12日午後10時まで


住宅被害*1

全半壊 4008

床上浸水 3万4002

床下浸水 3万6565


堤防決壊*3

7県の20水系、71河川で計140カ所

うち北上川水系8カ所、鳴瀬川水系7カ所、阿武隈川水系52カ所、久慈川水系7カ所、那珂川水系14カ所、利根川水系18カ所、荒川水系5カ所、信濃川水系8カ所など


決壊や越水、内水氾濫による浸水面積*3

17都県で計3万2300ha


土砂災害*3 667 うち土石流など288件、地滑り44件、崖崩れ335件


*1:10月28日時点の総務省消防庁の発表に基づく。10月25日からの大雨による被害も含む
*2:10月17日時点の気象庁の発表に基づく。アメダス観測値の上位3地点を示す
*3:10月28日時点の国土交通省の発表に基づく
出典:日経コンストラクション、2019年11月11日号 pp.8-9 特集 台風19号、水難の教訓
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