インフラや工事中の現場を舞台に、人を集める仕事を経験したことのない土木技術者は多いはず。だが、勘所を押さえればそれほど取っ付きにくい仕事ではない。重要なのはどんなインフラでも、観光客に感動をもたらす特徴を持っているという点だ。生かし方を考えて、あなたの現場を観光資源に変えよう。

 インフラを観光資源にすると言っても、何から着手すればいいだろうか。初めに、広報活動の一環で開催している現場見学会との違いを考えたい。現場に人を呼んで技術やインフラの役割を説明するだけでは、真のインフラツーリズムとは言えない。

 国土交通省は2019年3月、現場や供用中のインフラで土木技術者が観光客を呼ぶ取り組みを進めるため、集客の工夫を手引にまとめた。

 手引では、土木構造物の必要性を伝えることに加え、観光客が楽しめるように工夫したり、周辺施設と連携した観光ルートを計画したりすることを求めている(図1)。インフラを使って地域での滞在時間を増やし、活性化につなげる狙いだ。

図1■ 見せ方や周辺施設とのつながりを考えるインフラツーリズム
インフラを単なる広報としての活用で終わらせず、新たな価値を付け加えたり、地域と連携したりして観光資源化することを目指す。国土交通省の資料を基に日経コンストラクションが作成
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 ただ、この図を見ると、見た目のインパクトや話題性がある八ツ場ダム、首都圏外郭放水路(埼玉県春日部市)といった“エース級”のインフラでなければ、観光地化は難しいように思えてしまう。

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