西日本豪雨で雨が降り続いた2018年7月6日の夜、広島県福山市駅家町にあるため池が決壊し、洪水と土砂が下流の住宅を直撃した。3歳の幼児が死亡し、4人が負傷する惨事となった(写真1)。

写真1■ 西日本豪雨で決壊した、広島県の勝負迫下池。上流のグラウンドが崩壊して土砂が流入したことで、越流が生じた。ため池下流で1人が死亡し、4人が負傷した(写真:農林水産省中国四国農政局)
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 決壊したため池は、総貯水量約3000m3の勝負迫下池と、その上流にある同800m3の勝負迫上池だ。さらに上流には、盛り土で造成されたとみられるグラウンドがある。その後の調査で、決壊の原因はグラウンドの崩壊だと分かった(写真2)。連日の豪雨で満水に近づいていたため池に大量の土砂が一気に流れ込んだ結果、勝負迫下池は堤体の両岸を残して約3分の2が崩壊した。

写真2■ 勝負迫下池の上流で崩壊したグラウンド (写真:農業・食品産業技術総合研究機構)
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 この事故は、ため池自体に原因があったわけではなかったものの、ため池の老朽化がクローズアップされる契機となった。18年は、全国のため池32カ所が決壊。あまり報道されていないが、実は豪雨のたびに崩壊している。農林水産省によれば、08~17年に豪雨で決壊したため池は318カ所ある。西日本豪雨では人的被害が生じたこともあり、ため池の管理体制の不備や、改修の必要性が浮き彫りになった。

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