日経コンストラクション調査では、建設業界で働く人の「見た目」について、一般の人があまり良い印象を抱いていないことが浮き彫りとなった。イメージアップは外見から――。個性的な作業服で印象を変えようとする建設会社の取り組みを追った。

 ド派手なカラーリングに、宇宙服を思わせるシルエット。超個性的な作業服に身を包むのは、今年でデビュー30周年を迎えた人気バンド「DREAMS COME TRUE」のベーシスト、中村正人氏だ(写真1)。

写真1■ 専用の作業服に身を包む「DREAMS COME TRUE」の中村正人氏(写真:原田)
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 建築に造詣が深く、庭仕事で自ら作業服を着る機会も多い中村氏。事務所の所属アーティストを通じて知ったユニホーム製作会社の原田(山口県防府市)に依頼し、自分好みの作業服を仕立てた。

 さらに同氏はそれに飽き足らず、原田と共同で「MST(マサト)オーダーユニフォームカンパニー」なる事業を2019年1月に立ち上げた。今後、自らプロデュースした作業服を販売していく予定だ。

 事業を立ち上げたのは、作業服を通じて建設現場で働く人を応援したいと考えたからだ。中村氏は問いかける。「気分良く羽織れて、憧れられるようなデザイン、機能性と安全性を担保したウエアを開発し、環境を整えれば、建設業界に優秀な人材が入ってきてくれるのでは」。

 中村氏の指摘は的を射ている。これまで作業服と言えば、個性を覆い隠すような、ぼんやりとした色味が主流だった。シルエットはダボっとしていてだらしなく見えがち。やぼったい見た目が印象を損なっているとみる業界関係者は少なくない。

 日経コンストラクションが一般の人を対象に建設業界で働く人の「見た目」に対するイメージを調査したところ、こうした仮説を裏付ける結果が出た(図1)。

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図1 ■ 建設業界で働く人の「見た目」について、どう思う?
日経コンストラクションが一般の人を対象に実施したアンケートの結果。回答者は420人。参照:調査概要

 「おしゃれだと思うか」という質問に「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した人は計66%に達した。「非常にそう思う」「ややそう思う」は計7%に満たない。同様に、清潔感があると思うか尋ねたところ、「あまりそう思わない」「全くそう思わない」が計57%を超えた。

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