最大手の建設会社を除くと、建設業界の企業の知名度は低い。そんななか、各社は採用拡大などを目的に様々な広報を展開している。実効性のある広報を実現するには、「誰に」、「何を」伝えたいのかを明確にする必要がある。

 建設業界の会社はどれくらい世間に知られているのか。日経コンストラクションの調査結果では、最大手の4社とそれ以外の知名度に大きな差がついた(図1)。

Q 知っている建設業界の会社は?(複数回答)
[建設会社]
[画像のクリックで拡大表示]
[建設コンサルタント会社]
[画像のクリックで拡大表示]
図1 ■ 大手建設会社でも3割切る、建設コンサルは1割に満たず
日経コンストラクションの決算調査のデータを基に土木売上高が上位の建設会社10社と建設コンサルタント会社5社を抽出し、一般の人に社名を知っているかどうかを聞いた。図中のカッコ内は各社の総売上高。建設会社は2017年度、建設コンサルタント会社は18年度の決算データを使用した。回答者数は420人。図中の会社を「全て知らない」とした人は12.4%だった(参照:調査概要

 調査は日経コンストラクションが毎年実施している決算調査を基に、土木売上高が上位の建設会社10社と建設コンサルタント会社5社を抽出。一般の回答者に知っている会社の名前を全て選んでもらい、集計した。

 最も知名度が高かったのは清水建設で73.1%。同社は日曜日の人気バラエティー番組のスポンサーに名を連ねる。次点は68.8%の大成建設。億単位とみられる費用を投じてテレビCMを放映している上位2社には及ばないものの、大林組と鹿島の知名度も6割を超えた。

 一方、三井住友建設と五洋建設は20%台、安藤ハザマ、前田建設工業は10%台と、最大手の建設会社に大きく水をあけられていた。舗装会社大手の前田道路は12.4%、NIPPOは8.1%だった。

 建設コンサルタント会社の知名度はさらに低い。最も高いジェイアール東日本コンサルタンツでも、7.1%にとどまった。会社の規模が比較的小さい点を考慮しても、これほど社名が知られていない状況は看過できない。建設コンサルタントが担う社会的役割が、世間に認知されていないことを意味するからだ。

この先は有料会員の登録が必要です。「日経コンストラクション」定期購読者もログインしてお読みいただけます。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら