工事が完了しても、それで終わりではない。工事にかかった日数や工数、人員数、作業能率などの実績データを整理。施工内容を反省し、今後の工事に役立てる。工程管理の5つ目のポイントは、「来た道を振り返れ」だ。(日経コンストラクション)

講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏
講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏 1961年兵庫県生まれ。83年に大阪大学卒業後、熊谷組に入社。95年に退社、98年にハタコンサルタントを創業し代表として現在に至る。コンサルティング実績は2000件を超える(写真:ハタコンサルタント)
(イラスト:山田 タクヒロ)
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 工程管理5つ目のポイントは、「来た道を振り返れ」だ。例えば、山登りは、頂上に着いたらそれで終わりというものではない。スタート地点から歩いてきた道のりを振り返り、次に登る人が歩きやすいように、データを残すまでが山登りなのだ。

 工程管理も同じだ。工事が完了したら終わりではない。「施工方法は適切だったか」「施工中に無駄はなかったか」「各工程の作業能率は想定通りだったか」などと反省する。問題があれば原因を追究して、今後の工事に役立てる。

完了後に各工種の実績をまとめる

 その際に有効なのが複数の表などから成る実績工程資料の作成だ。実際にかかった工程や手順、作業量、工数、日数などを工程表に記載。作業能率など実績データを確認して、工事内容を反省する。

 担当した各工事でこうした作業を継続すれば、当初に計画する工程の精度は向上していく。

 実績工程資料を作成する手順はこうだ。まずは、実績をまとめる。工事が終わった後に、工種ごとの作業日数や作業員数、使用機械、作業手順を整理する。外部の工場で製作した装置や設備などがあれば、その工場を訪ねて製作工程を調査する必要がある。

 その上で、過去に手掛けた同種工事の工程、他の協力会社や他の工事担当者が手掛けた工事の工程、同業他社の工程、建設物価調査会が発行する「建設物価」などで公表されている工程データの4項目を、それぞれ比較する。

 ただし、実績を調査しただけでは、今後の工事には役に立たない。データを標準化して、歩掛かりとしてまとめる必要がある。

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