工期を短縮するには、建設現場のムダを省く必要がある。作業のムラやムリなど「3ム」の発生を防ぎ、現場の整理や整頓、清掃など「5S」を推進することが重要だ。報告、連絡、相談の「報連相」の徹底も忘れてはならない。(日経コンストラクション)

講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏
講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏 1961年兵庫県生まれ。83年に大阪大学卒業後、熊谷組に入社。95年に退社、98年にハタコンサルタントを創業し代表として現在に至る。コンサルティング実績は2000件を超える(写真:ハタコンサルタント)
(イラスト:山田 タクヒロ)
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 建設現場には、「手待ち」「手戻り」「手直し」といったムダが発生しやすい。工期短縮を図るには、こうしたムダを省くことが重要だ。

 手待ちとは、次の段階の作業に取りかかれずに動作がストップしている状態を指す。例えば、複数の工種でクレーンなどの建設機械を共有している場合に、手待ちが生じることが多い。ある工種が機械を使用している間、別の工種は作業が終わるのを待たなければならないからだ。工程管理の配慮が足りないと、こうしたムダが生じる。これを防ぐには、機械の使用工程を綿密に立案し、工種間の打ち合わせを充実させる必要がある(図1)。

手待ちのムダ説明原因対策
材料や資材の不足 必要な材料や資材がないか、不足しているために、施工できない状態 材料や資材の調達ミス
外注会社や資材納入会社のミス
早期の調達手配
外注会社や資材納入会社への早期の連絡
作業 複数の工種を同時に同一箇所で施工することで、能率が低下している状態 工程管理上の配慮不足 同一箇所で施工が混み合わない工程の立案
施工の打ち合わせの充実
共通機械(クレーンなど)の使用待ち 複数の工種で機械(クレーンなど)を共有しているため、待ち時間が発生している状態 工程管理上の配慮不足 共有機械の使用工程の綿密な立案
施工の打ち合わせの充実
作業能力の不均衡 連続して作業する工種の能力が不均衡であるため、ボトルネックが発生している状態 工程管理上の配慮不足 作業能力に配慮した工程の立案
施工の打ち合わせの充実
前工程の遅れ 前工程の遅れによる作業停止 工程順守意識の欠如
工程管理上の配慮不足
工程管理の徹底
工程遅れの早期把握
図1■ 手待ちによるムダ

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