工程管理の旗(目標)に向かって、自ら決めたルートを最短で歩むには、ムダな寄り道をしてはならない。現場の士気を高め、機械停止や材料ロスを避けながら、まっすぐ進む。工程管理の3つ目のポイントは、「ムダを省け」だ(日経コンストラクション)。

講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏
講師:降籏 達生(ふるはた・たつお)氏 1961年兵庫県生まれ。83年に大阪大学卒業後、熊谷組に入社。95年に退社、98年にハタコンサルタントを創業し代表として現在に至る。コンサルティング実績は2000件を超える(写真:ハタコンサルタント)
(イラスト:山田 タクヒロ)
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 工期短縮の鍵を握る工程管理─。その3つ目のポイントは、「ムダを省け」だ。旗(目標)に向かって、自ら決めた道をまっすぐ進むには、ムダを省くことが重要だ。

 建設現場には手待ち、手戻り、手直しといったムダが生じやすい。背景には、「人」「機械」「材料」「方法」の4つの要因がある。このうち、今回は前3者について説明する。

 まずは、「人的要因」だ。現場で働く人に、やる気もスキルも高い層が多ければ問題はない。しかし、いくら素晴らしい工期短縮計画を立てても、やる気やスキルの低い層が多いと、計画の達成は難しくなる。結果として、工期短縮どころか、予定工期をオーバーする恐れが出てくる(図1)。

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  • (I)やる気もスキルも高い
  • (II)スキルは高いが、やる気が低い。ベテランの技術者や技能者に多い。スキルが高いので、普段はそこそこの仕事ができる。ただ、向上意欲に欠けるため、困難な仕事や緊急時に力を発揮できない
  • (III)やる気は高いが、スキルが低い。経験が浅い若手の技術者や技能者に多い。スキルが低いので、やる気が空回りする。懸命に仕事をするが、ミスが多い
  • (IV)やる気もスキルも低い

 工程管理では、現場で働く人のやる気やスキルをいかに高めるかを考えなければならない。とりわけ重要なのは、「やる気」だ。現場担当者のやり方次第では、働く人のやる気を短期間で劇的に改善できる可能性がある。

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