技術士第二次試験の筆記試験まで1カ月を切った。2019年度の制度改正を改めて振り返りながら、試験直前に実施すべき対策について伝える。昨年度と評価内容が変わった選択科目「I」では、専門知識を詰め込む勉強法では不十分だ。全科目に通じるテーマについて、流れを整理しておく必要がある。(日経コンストラクション)

1.必須問題「I」がポイント

 今回の制度改革での大きな変更点は、部門共通の必須問題「I」だ。

 択一式から論述式に変わった点ばかりが目立つが、実は評価項目の変更の方が受験者に大きく影響する(図1)。2018年度までは範囲が広いとはいえ、「部門に関する専門知識」を覚えればよかった。一方、19年度からは、建設部門全体にわたる「専門知識」「応用能力」「問題解決能力」「課題遂行能力」が評価される。

概念 社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
出題内容 社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として、「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策について提示できるかを問う
評価項目 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションの各項目
図1■ 受験者への影響が大きい必須問題「I」の評価項目の変更
必須問題「I」の概念と出題内容など(資料:日本技術士会「2019年度 技術士試験の概要について」)

 つまり選択科目「II」「III」と同じ範囲が、「I」の1問で問われることになる。直前学習において、専門知識を詰め込むだけでは不十分というわけだ。

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