1958年に建設されたガーディナー高速道路の高架下で、全長1.75kmの空き地を多目的な公園として再生する画期的なプロジェクトに注目が集まっている。2018年8月にカナダのトロントで完成したザ・ベントウエイだ(写真1)。

写真1■ カナダの国定史跡であるフォート・ヨークの緑地とウオーターフロント再開発地区を分断していたガーディナー高速道路。その高架下を、散歩やサイクリング、スケートなどが楽しめる多目的な公共スペースとして再生した。2018年8月に完成(写真:Nic Lehoux)
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 カナダの国定史跡である約17万m2のフォート・ヨークの緑地とウオーターフロントの境目にある高架橋は、両者を物理的に、そして心理的に分断していた。ザ・ベントウエイは両者をつなぎ、かつ新たなパブリックスペースの在り方を提示している(図1)。

図1■ 1.75kmの散歩道「ザ・ベントウエイ」
ザ・ベントウエイは、フォート・ヨークの緑地とオンタリオ湖畔の緑地帯を一体化させる役割を担う。第1期はストラハン通りからバサースト通りまで、第2期はスパダイナ通りまで(資料:Public Work)
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スケートリンクを兼ねた散歩道は川をイメージして造られた(写真:伊藤 みろ)
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高架下にある腰掛け用のベンチ。イベント時は観覧席になる。ストラハン通りに面する(写真:Nic Lehoux)
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 細長く蛇行する高架下には、散歩道、ジョギング・サイクリング道、イベントやマーケットのための広場、250人分の観覧席を備えた野外劇場、アートの展示設備などが整備された。高架下を広場に利用する例は、他の都市にも存在するが、多目的な利用は珍しい。

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