移動系シェアリングの中でも早期に黒字化を達成したカーシェアリング。タイムズ24やオリックス自動車が成長を牽引、個人間カーシェアも離陸しつつある。将来はMaaSプラットフォームにおける重要なピースの1つになりそうだ。

表 国内の主なカーシェアリングサービス
タイムズ24は全国に2万台超を展開(出所:交通エコロジー・モビリティ財団「全国のカーシェアリング事例一覧~2018年3月一斉調査版~」)
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 「2020年までに3万台の体制にする」。パーク24傘下でカーシェアリングサービスを手掛けるタイムズ24の亀田真隆氏(タイムズカープラス事業部企画グループマネージャー)はこう意気込む。2018年10月末時点の車両台数は2万3431台。都市部や駅周辺を中心に1万1000カ所以上のステーションを置き、会員数は110万人に達する。

図 「タイムズカープラス」のステーション
駐車場の一角から無人で利用開始
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 同事業の2018年度通期(2017年11月~2018年10月)売上高は295億円、営業利益は50億円を確保した。「2014年10月期から通期での黒字が続いている」(亀田グループマネージャー)。

 タイムズ24は国内に約1万7000カ所以上の駐車場を持ち、サービス拡大の足場が整っているのが強みだ。運用コストの削減や法人会員の開拓などによる利用回数の増加と相まって、安定して利益が出せる状況になった。

 利用者数でタイムズ24に続き業界2位につけるのがオリックス自動車だ。ここ数年は車両台数を年平均1割弱増やしている。現時点で事業が赤字か黒字かは明言しないが、「オリックスグループは通常、長期的に赤字が続く事業は継続させない」とオリックス自動車の中西淳レンタカー本部カーシェアリング部長は話す。

 同社はリースやレンタカーなど向けに年間約10万台もの車両を購入しており、「他社よりもシェアリングサービスの車両を安価に調達できる」(中西部長)。さらにリース車両の16万台で利用するテレマティクスサービスとシステムを共用するため、システム投資を抑えられる。「平日は法人会員に、週末は個人会員に使ってもらえる場所を中心に車両を配備していく」(カーシェアリング部の古瀬竜也営業統括チーム長)。

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