組織の生産性向上は古くて新しい課題と言える。ポイントは日々の仕事を創造的なものに変えることだ。ビジネスチャットを使って創造性を高めるためのヒントを紹介しよう。

 働き方改革の柱の1つが生産性を高めることだ。生産性は付加価値を投じたコストで割って算出する。具体策は様々だが、生産性向上策の本質は3通りしかない。アウトプットである付加価値を増やすかインプットであるコストを減らすか、あるいはその両方かだ。

 多くの企業が関心を寄せるのは業務の効率化、すなわちコスト削減だ。重要なことではあるが、効率化だけを突き詰めた組織に明るい未来が待っていると言えるだろうか。

 企業や組織が縮小均衡に陥ることなく成長するには、付加価値を生み出すことが欠かせない。そのためには日々の仕事を創造的なものにする必要がある。具体的には新規事業を企画したりアイデアを出し合ったりすることだ。業務効率の改善も創造的な仕事と言える。漫然と同じ作業を繰り返すのではなく、日常的な作業に潜む無駄を見つけ出し改善に向けて知恵を絞る必要があるからだ。無駄を省けば、新しい仕事に振り向ける時間を捻出できる。

 ビジネスチャットは業務の効率化だけでなく、組織の創造性を発揮するうえでも効果を発揮する。人間はもともと創造的な生き物だが、各人が持つ創造性をコミュニケーションによって引き出し組み合わせることで、組織全体の創造性をさらに高めることができると筆者は考える。スマートフォンで気軽に使えるビジネスチャットなら、時間や空間の制約を超えて気軽にコミュニケーションがとれるようになる。前回までに紹介した業務の自動化に生かすことで、価値創造に振り向ける時間を捻出できる。個人が所属や役職に関係なく自由にアイデアを言う「言える化」によって、個人の創造性を引き出しやすくなる。以下、具体的な勘所や実用例を紹介しよう。

図 組織の創造性に関わる4つの要素とビジネスチャットの関係
効率化以外の威力を発揮
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