ITプロジェクトが失敗を繰り返すのは真因にたどり着かないからだ。成功曼荼羅図と連関図を活用すれば、失敗の真因に到達しやすくなる。その結果を蓄積・活用することで「失敗に学べる」組織づくりが可能になる。

 この連載は組織がなぜ失敗に学ばないのか、状況を打開するために何をすべきかを失敗学の成果を基に解説している。前回(2019年3月7日号)から、ITプロジェクトにおける失敗の真因を「ITプロジェクト版 成功曼荼羅(マンダラ)図」によってどのように究明すればいいかを説明している。

 成功曼荼羅図はITプロジェクトで発生した失敗について、原因の構成要素と関連を一覧できるようにしたものだ。全体を大きく個人に関わる原因、プロジェクトに関わる原因、組織に関わる原因、未知の原因の4種類に分けた上で、「無知」「企画・計画不良」「環境変化への対応不良」といった失敗の原因を表している。

 成功曼荼羅図を利用した失敗原因の追究は5つのステップで進める。

ステップ1:成功曼荼羅図から全ての失敗の原因を抽出する
ステップ2:抽出した失敗の原因を集約する
ステップ3:失敗の原因を整理する
ステップ4:失敗の真因を特定する
ステップ5:再発防止策を検討し、蓄積・活用する

 ステップ1では成功曼荼羅図から全ての失敗原因を抽出する。今回のプロジェクトの失敗原因として当てはまるかを1つひとつ確認していき、当てはまる全ての原因に丸を付けていく。

 ステップ1で各メンバーが挙げた失敗原因と具体的な事象を一覧表(失敗原因集約シート)にまとめるのがステップ2だ。前回はここまでの手順について説明した。

 今回はステップ3からステップ5までをどのように進めるかを見ていく。

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