AI人材不足ならば、従来型のIT人材をAI人材に変身させればよい。適齢期はあるのだろうか。ITエンジニア1700人を対象に実施したAI(人工知能)スキル調査の結果を見てみよう。

 企業がAIを活用するうえで大きな課題となるのは、AIを担う人材の採用や育成だ。にもかかわらず、多くの企業がAI人材の採用・育成に及び腰という残念な実態が調査から判明した。

図 AI人材の採用に関する取り組み状況(n=1734)
「採用に積極的」は1割未満
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 AI人材の採用状況について尋ねたところ、「積極的」に取り組んでいると回答したのは7.9%で1割に満たなかった。これに対し「消極的」は40.5%に上った。AI人材の育成では差がもっと大きい。「積極的」はわずか6.7%なのに対し、「消極的」はほぼ半数の46.7%に上った。

図 AI人材の教育に関する取り組み状況(n=1734)
半数近くが「教育に消極的」
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 「AIに取り組むべき」と考えている企業は人材の採用・育成に積極的ではないか。こうした仮説のもと、「会社として」または「個人として」AIに取り組むべきと答えた回答者だけを対象に調べてみた。それでも採用・育成のどちらか、または両方に「積極的」に取り組む割合は15.3%にとどまった。採用・育成のどちらも「積極的」なのは6.5%で、1割に満たなかった。

図「会社として取り組むべき」と答えた企業におけるAI採用・教育の状況(n=1011)
8割強が「消極的」または「普通」
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 AIへの取り組みに意欲を見せる企業でさえも、AI人材については自社で採用・育成する意識が強くないようだ。企業の競争力に直結する領域にもかかわらず、外部に頼る傾向にあるということなのだろうか。

 AI人材はAIの取り組みを進める上で欠かせない。にもかかわらず採用や育成に消極的なのは、AI人材を今から育成しても間に合わない、コストをかけられないといった理由があるためだと推察される。

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