AI(人工知能)人材――。どんなスキルを備えた人材のことを指すのか。これまでのIT人材とどう違うのか。ITエンジニア1700人への調査を基に、AI人材の実像やAIを巡る問題点を明らかにする。

 企業でAIの活用が急速に進む中、AIの導入や普及を担う人材が足りない問題が深刻になりつつある。ITエンジニアやプロジェクトマネジャー(PM)などのIT人材が「AI人材」として活躍すれば、この問題をある程度解決できると考えられる。

 IT人材のスキルキャリアを調査・研究するNPO法人「ITスキル研究フォーラム(iSRF)」はその可能性を探るため、IT人材1734人が備えるAIスキルやAIへの取り組みの状況を調査した。AI人材のスキルに焦点を当てた本格的な調査は国内初とみられる。iSRFのAI人材ワーキンググループによる分析結果と併せて、調査結果を報告する。

全体の平均年収は550万円

 調査ではIT人材の役割(ロール)として17種類を定義した。「システムアーキテクト」「ソフトウェア開発スペシャリスト」など10種類はITSS(ITスキル標準)に基づく。「データサイエンティスト」は前回(2017年)のIoT(インターネット・オブ・シングズ)スキル調査で追加したロールだ。

図 AI人材のロール(役割)
6種類を定義
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 残る6種類はAI人材のロールとして新たに加えた。戦略立案を担う「CDO(最高デジタル責任者)/デジタルストラテジスト」、PMを務める「AIプランナー」、分析や実装・開発を担う「AIアナリスト」「AIエンジニア」「AIプログラマー」、応用研究を主導する「AI研究者」だ。

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