これを押さえておけば成果を出せる。知らないと痛い目にあう――。先進企業やIT企業への徹底取材を通じて、RPA導入の勘所を「格言」としてまとめた。早速見てみよう。

 クラウド型サービスが登場するなど、RPAを実現するためのハードルは着実に下がっている。月額料金10万円のものなど主なサービスの特徴をまとめた。

クラウド型ならMacでも安心

 OCRと同じく2018年に入って急増したのが、RPAのソフトロボを開発したり実行したりする環境をクラウド経由で提供するクラウドRPAサービスだ。ビッグデータ分析のキーウォーカーやクラウドRPAの専業ベンダーであるBizteXが先行して提供していたが、RPA テクノロジーズが2018年6月、同社製RPAツールBizRobo!のクラウド版の提供を開始。2018年9月以降もRPAの導入コンサルティングを手掛けるチュートリアルやアビームコンサルティングが相次ぎサービスを始めている。

表 主なクラウドRPAサービスの概要
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 クラウドRPAサービスの特徴はRPAツールを稼働させるサーバーやPCなどの準備やインストール作業が不要なこと。すぐに使い始められる。RPAツールは大手企業を中心に導入が先行したが、クラウドRPAサービスを使えば「中堅中小企業でも手軽にRPAを導入できるようになる」(RPA テクノロジーズの笠井直人COO=最高執行責任者)。

小さく試し大きく広げられる

 利用状況に応じて柔軟に規模を拡張できるのも、クラウドRPAサービスの利点だ。クラウドRPAサービスの料金体系は利用量などに応じた月額制で、例えばBizteXの「BizteX cobit」の料金は月10万円からだ。

 チュートリアルのクラウドRPAサービス「Robotic Crowd」を利用しているウォンテッドリーは当初、オンプレミス型のRPAツールを検討していた。「RPAを利用するのは初めてだったので、小さく試せる製品を探していた」(RPA導入を率いる震明氏)ところ、クラウドRPAサービスの良さを知って導入を決めた。

 クラウドRPAサービスで開発したソフトロボはWebブラウザー上で動く。このため利用者のパソコンがMacなどWindows以外の製品でもRPAを利用できる。最近は新興企業を中心にMacBookを使っている企業が増えている。ウォンテッドリーもその1社だ。同社内ではエンジニアをはじめ、ほとんどの従業員がMacBookを使っている。「社内で5、6人がソフトロボを開発するようになった。Webブラウザーさえあれば開発できるので、社内に展開しやすかった」(震明氏)。

 一方、クラウドRPAサービスにはイントラネット内で稼働するシステムを直接操作できないという制約がある。従業員が社外から社内システムへアクセスするのと同様、クラウドRPAサービスとイントラネットをVPN(仮想私設網)で結んでセキュリティーを確保したうえで、ソフトロボを社内システムにアクセスさせるといった準備が必要だ。サービスによってはデスクトップアプリを操作できないといった課題もある。向き不向きを理解して使いこなしたい。

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