ラグビーW杯日本大会では海外出身の選手が日本チームの原動力になった。同様にAI開発で競争力を高めたいなら、海外人材の活用は必須だ。優れた人材をどう呼び込み活躍させるか。先進3社の取り組みにヒントがある。

LeapMind
モンゴル出身者が採用担当

LeapMind

構成:エンジニアの3割が外国籍
誘引:省電力エッジAIの開発という明確な目標設定
支援:1週間の社内ハッカソンなどで交流を促進、日本の生活に関する相談窓口を用意

 エッジ端末向けAIの開発を手掛ける国内スタートアップ企業のLeapMindには、外国籍のエンジニアを含む社員のスキルとチームワークを高めるユニークな取り組みがある。社員が1週間ほど本業から離れてプログラミングや研究に専念する社内ハッカソン「HackDays」だ。4カ月ごとに開催し、ほぼ全社員が参加する。

LeapMindは2019年7月の社内開発イベント「HackDays」で社員交流を狙いたこ焼きパーティーを開いた(写真提供:LeapMind)
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 HackDaysを企画したPR/ブランディング部門の飛永由夏氏は「国籍にとらわれずコミュニケーションを活性化させたい」と狙いを明かす。2019年7月のHackDaysでは2日目に開発の息抜きとしてスイカ割り大会を催した。

 LeapMindの外国籍エンジニアは2019年10月時点で20人弱。全エンジニアに占める割合は3割と高く、来日して間もないエンジニアも多い。

 同社で活躍する外国人エンジニアの1人がロシア出身のネズ・ニコライ氏。Blueoil部門アクセラレーターチームマネージャーだ。2018年に入社し、深層学習の演算を加速させる半導体回路とコンパイラーの開発チームを率いる。所属チームの5人中4人が外国籍である。

Blueoil部門アクセラレーターチームマネージャーのネズ・ニコライ氏
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 「LeapMindの採用面接は全てオンライン、英語で完結できる」と説明するのは、同社で海外人材の採用を手掛け、自身もモンゴル出身の外国籍社員であるHR部門のエンフタイバン・オドゲレル氏だ。日本企業の人事部門で外国人学生の採用をサポートする道を志し、2018年にLeapMindに入社した。

 海外人材にとっての魅力を高めるため、同社は2018年12月に海外人材向け支援策を「Welcome Japan Package」としてまとめて公開した。就労ビザ取得の日本側手続きの代行、日本語だけでなく英語を選択できる採用面接、日本での生活に関する英語の相談窓口などである。

 社内で共有する資料は原則として英語と日本語で表記する。ミーティングで日本語の質問が飛び交うこともあるが、「英語の得意な社員が(チャットツールの)Slackで自発的に同時通訳する」(飛永氏)。

 ユニークな取り組みで海外人材を引き付けるLeapMindは、「エッジAIで業界トップ」を目指し外国籍エンジニアの採用に一段と力を入れる。

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