世界で700兆円とも言われる「食」の産業がITで変わろうとしている。外食大手は深刻な人手不足を乗り切る切り札として、ロボットやAIの導入に乗り出した。小売業は生鮮品のネット販売の仕組みを抜本的に見直し、買い物の利便性をとことん追求する。ネット企業と電機大手は「調理」の負担を減らすIoT関連の新サービスに商機を見出す。ハングリーに攻める新興勢と、受けて立つ既存勢力。食の市場をITで変革する「フードテック」の最前線を追う。
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世界で700兆円とも言われる「食」の産業がITで変わろうとしている。外食大手は深刻な人手不足を乗り切る切り札として、ロボットやAIの導入に乗り出した。小売業は生鮮品のネット販売の仕組みを抜本的に見直し、買い物の利便性をとことん追求する。ネット企業と電機大手は「調理」の負担を減らすIoT関連の新サービスに商機を見出す。ハングリーに攻める新興勢と、受けて立つ既存勢力。食の市場をITで変革する「フードテック」の最前線を追う。
現金レス決済、掃除ロボに食洗・配膳ロボ、新型調理器具――。外食大手のロイヤルホールディングスが「フルコース」のIT活用に挑んでいる。客の満足度を高め、店員を働きやすくして会社の成長につなげる狙いだ。
人手不足、品切れや廃棄ロス、待ち時間――。外食が直面する数々の難題を、ITで料理する挑戦が始まった。すかいらーく、吉野家、トリドールHDの取り組みを追う。
食の市場をITで変革する「フードテック」が盛り上がっている。世界80億人の胃袋を狙い、外食や食品に加えて家電やITなどの異業種が参入。世界で700兆円とも言われる食の市場にもITの波が押し寄せている。
イオン デジタル事業担当執行役 齊藤岳彦氏インタビュー
流通大手のイオンが日本の食卓を変えるために動き出した。3年間で5000億円を投じ、生鮮ECなどの抜本改革に臨む。新鮮な食材を消費者が欲しいときに食卓へ届ける体制を築く。
時間がかかる、料理が苦手、失敗したくない――。キッチンの課題解決を商機とみて企業が動き出した。IoTやクラウドなどの最新ITを活用し、新たなニーズを掘り起こす。
「ローストビーフ丼、レスキューしました!」。Twitter上で繰り広げられる人助けのような投稿。レスキュー対象となっているのは、人ではなく食べ物だ。