12部門で首位が入れ替わるなか、日立グループが6部門を制した。働き方改革に積極的なベンダーの順位が上がるという興味深い動きも。新設したRPA部門の結果からは、成長企業ほど導入に積極的との傾向が見えた。

顧客満足度調査 2018-2019 1位 獲得企業
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 23回目となる日経コンピュータの「顧客満足度調査 2018-2019」は全26部門のうち12部門で首位が入れ替わった。2位についても半数以上の17部門で顔ぶれが入れ替わり、競争の激しさを物語る結果となった。

 ユーザー企業はビジネスを強くするためにデジタル技術を駆使し、人材不足の解消などを図るために働き方改革を推進している。その流れのなかでユーザー企業が今、ITベンダーをどう評価しているのかを探った。

 調査は企業や団体でIT関連の製品やサービス導入の意思決定を担うCIO(最高情報責任者)などに、全26部門についてそれぞれの満足度を尋ねた(別掲「調査概要」を参照)。

 調査対象の部門は一部見直した。前回は1部門だった「セキュリティ対策製品」について詳しく調べるため「PC向けセキュリティ対策製品」と「ネットワーク向けセキュリティ対策製品」の2部門に分けた。さらにデータのコピー・アンド・ペーストといったPCの定型作業を自動化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」部門を新設した。一方で「スマートフォン」と「タブレット」の2部門を調査対象から外した。

入れ替わり激しい大手5社

 順位は毎回めまぐるしく入れ替わっている。なかでも大手5社に注目すると、今回は日立製作所の躍進が目立った。前回に続き「PCサーバー」「エンタープライズサーバー」「統合運用管理ソフト(サーバー/ネットワーク管理系)」の3部門の首位を堅持しつつ、「ITコンサルティング/上流設計関連サービス(メーカー)」と「システム開発関連サービス(メーカー)」の各部門でそれぞれ1位を獲得した。

 さらに日立システムズが「ERPパッケージ」部門で首位に立ち、日立グループとして6冠となった。6冠獲得は2014-2015年調査時の富士通グループ以来である。その富士通グループは「システム開発関連サービス(情報サービス会社)」部門で富士通エフサスが、「システム運用関連サービス(メーカー)」部門で富士通が首位だったが2冠にとどまった。NECグループは「システム運用関連サービス(情報サービス会社)」部門でNECフィールディングが1位を獲得しただけだった。

 大手5社以外で躍進が目立ったのはデルだ。「デスクトップPC」「ノートPC」および「ストレージ」の3部門で首位だった。キヤノンITソリューションズは「PC向けセキュリティ対策製品」と「ネットワーク向けセキュリティ対策製品」の2部門で首位を獲得。日本マイクロソフトは「仮想化製品(シンクライアントシステム/デスクトップ)」と「仮想化製品(サーバー)」の2部門を制した。

図大手ITベンダー5社グループの1位獲得数の推移
日立の躍進が目立つ
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