秦の始皇帝時代には交易の要衝として栄えた杭州が二千年の時を経て、アリババを中心としたネット交易の要請として生まれ変わりつつある。中東のEC市場に果敢に進出し、成功を収めた新興企業も現れている。

 上海の南西約150キロメートルに位置する浙江省の省都、杭州。上海から高速鉄路(新幹線)で50分の距離にあり、古くは秦の始皇帝時代に交易の要衝として栄えた。今その杭州は、主役をアリババ集団というネット企業に変え、再びインターネットという交易の要衝となった。アリババ本社近くは同社の城下町として賑わいをみせる。

 中国における新興企業の成功は、人口の多さや海外勢力を排除する閉鎖性によるところがあるのも事実。だが中には果敢に海外に挑戦する企業もある。代表例が杭州の浙江執御信息技術(ジョリーチック)だ。創業6年目の同社が目指すのは「中東版アリババ」だ。

中東に適したアパレルや化粧品を販売するジョリーチック
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 アリババ本社からクルマを20分ほど走らせた先の雑居ビル。中に足を踏み入れると、ほとんどのフロアが工事中で、目の前が白くかすむほどだ。コンクリート片が散乱している2階をすり抜け、3階まで上ると突如として整備されたオフィスが現れる。そこがジョリーチックの本社だ。一歩足を踏み入れると現代的なオフィスそのままだ。ショールームには、きらびやかなドレスや化粧品、中東特有の頭にかぶるヒジャブなどが並ぶ。

スパンコールをまとうロングドレスなど、中東市場に適したアパレルを製造
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